ゲーム特化のマストドンインスタンス「Mimumedon」を2ヶ月運営してみた話と、感じた可能性

※前置き

今回の記事はグラブルとは直接関係はありません。マストドンに関するレビュー記事となります。

日本では2017年の4月から突如流行しはじめた新たなSNS「マストドン」について、ここまで約2ヶ月、グラブル特化のインスタンスとして「Mimumedon」を運営してみての体験談、感じた可能性などを書いております。

ここまでどの様に運営してきたのかについて興味はある人はもちろん、インスタンス設立、運営に興味のある人は是非読んでみて下さい。


■マストドンインスタンス「Mimumedon」について

インスタンスURL:Mimumedon

「グラブルユーザーの集まるインスタンスになれば」というところから4月20日より運営を開始しました。

スタートから約2ヶ月を迎えた現在、ユーザーさんは4000人を突破、トゥート数も100万トゥートを超え、おかげさまで本日も賑わっております。

※画像は6月23日現在


●マストドンを運営してみた~インスタンス設営編~

マストドン設置を決意してから、運用を開始するまでの出来事。

◆とりあえず設置してみた

開設に至る経緯を書こうとしたものの「マストドン」なるものを知ってからサーバー建てるまでの期間は約1週間。

ぶっちゃけ完全にノリで建てた。

技術的なレベルとしては正直なところSSHログインが出来る程度。

なんとかクラウド借りてワードプレスインストールが出来るのが関の山といった感じの人です。

とは言うもののこの時点では既にぬるかるさんの「mstdn.jp」、Pixivさんの「Pawoo.net」、ニコニコさんの「friends.nico」など現在の大手となっているインスタンスは既に登場しており盛り上がりも見せ始めている状況ではあったので、まぁ詰まっても調べたら何か出てくるんじゃないかな…という算段もありました。

◆全くの未知数からのスタート

とはいえ怖いのはサーバー費用の見積もりが全く立たないという事。

この時点では、どの程度の人数のユーザーさんが集まってくれそうか全くの未知数。

そもそも「ユーザーさんが◯◯人で、月間◯◯円でサーバー運営出来ました」といったマストドン運営のノウハウすら誰もやってないので全く転がっていない状態。

そのような事情もあり、とりあえず設置先はさくらクラウドを選択。

クラウドにしておけば後からでも割と何とでもなる。というのはサイト運営での教訓でした。

参考サイト:さくらクラウド

参考サイト:さくらクラウド料金プラン

さくらクラウドの費用は基本的にはCPU、メモリ性能とディスク容量を選択するだけ。といったシンプルな物。

データ通信量による従量課金といったものはないので費用的な目安は立てやすいです。

スペックが足りそうになければ後からCPU、メモリなどは簡単操作で増設、強化も可能。変更した後の料金についても日割りでやってくれると至れり尽くせり。

◆ありがとうさくらクラウド

後はまぁ、説明書読みながらやればいけるでしょと思ったのはつかの間。

やっべえ全然これわっかんねぇ・・・

途方にくれて知り合いのプログラマーさんに助けてお願いとかヘルプを飛ばしたりしている内に、さくらクラウドさん上に簡単にインストール出来るセットアップ用スクリプトが公開される。

関連記事:さくらクラウド>クラウドニュース > Mastodon

愛してるさくらクラウドさん。

お陰で一気に作業は進み、色々助言をいただきながらもなんとか設営は完了。運営スタートとなりました。

この時点では運営的にも、費用的にもやってみて手に負えない感じならその時はごめんなさいでいいか!くらいのスタートでした。


●マストドンを運営してみた~開設当初編~

運営をはじめてからの迎えたトラブルとその対処について。現在の運営費用についてもちょこっと。

◆予想を遥かに超える人が来てくれた。

当時の想定として、どうなるかわからないけど開設当初は集まっても100人

どんだけ行っても300人位じゃないかなーという想定だったのですが、1日で1000人を突破する予想外の事態に。

これは早々にサーバー強化しちゃうと落ちてしまうのでは…?と慌てるも、使用状況などを確認して見てもまだかなり余裕があるような数値。

思ったよりするほどちゃんと動くなぁ・・・とびっくりしてました。これは思ったより楽に運営出来るかな?

と思ったらやっぱり甘い事もなかった。


◆ここまであったトラブルダイジェスト

◇アニメ放送の実況でパンク

4月から毎週土曜日に放送されているグラブルのアニメ番組。(今週最終回だよ!)

インスタンス内でも、まずアニメ放送中に一番トゥートが集中したわけですが、早々にトゥートの反映が乱れる、502のエラーが出るなどのトラブルが発生。

ただしサーバーの使用状況を見ても、まだ余裕がありそうな状態で、サーバーそのものも落ちる気配もありませんでした。

結局、後になってからサーバースペックではなくてマストドンのチューニングに問題がある事がわかったのですが、症状発生時はふぇぇ…よぐわがんにゃいよぉ…と涙目になって眺めていただけでした。

設定を変更したお陰で502のエラーは発生しなくなりましたが、ちゃんと処理出来る用になった分、サーバーの負荷も上がって今度は本当にスペック的な限界を迎えるかもという事態に。

この辺でやっぱりちゃんと勉強もしないとダメそうだなぁと危機感は覚えはじめてはいたのですが、先週のアニメタイムなどでは完全に限界を超えてしまいました。

※さくらクラウド管理画面より。上がCPUで下がメモリ。18日の0:00~0:30がアニメタイム。メモリ負荷の集中具合がやばい。

◇あっという間に埋まったディスク容量

主にユーザーさんの投稿する画像で埋まりそうだったディスク容量。

こちらも見通しなんて立つはずもないのでとりあえずはじめてペース見てから真面目に考えよう、とか思っていたのですが、開設から10日ほど経過したゴールデンウィーク前の時点で使用率が早くも40%を突破。

しかも使用率は4%/日のペースで伸びてる。という事態に。

じゃあ、もう2週間位しか猶予ないじゃん…。

とはいえ、このペースで増えているならディスク容量を追加した所であっという間に満杯になりそうなのは目に見えていたので、オンラインストレージへの移設を決意。

◇ストレージをAWSへ移設するの巻

移設先に選択したのはAWSのs3。

さくらクラウドにサーバーを置いているだけにさくらのストレージサーバーへの移設も検討したのですが、素人レベルでは簡単に導入が出来そうにない感じであったこと、マストドン自体がs3を想定して作られているという事情からAWSを選択。

作業を進めていく上で切り替え作業自体は出来そうでしたが、それまでの既存の画像などのファイル関係については移行が大変そうな感じでした。

の既存画像についてはさっくり断念する事を決断。

上述の通り、時間的な余裕もかなりありませんでした。

ユーザーさんの反応ですが、サーバー飛んでしまうよりマシと言った理由で大きな問題もなく受け入れていただけました。その節は本当にありがとうございました。

◇従量制になる恐怖

これでディスクの容量的には実質的に無制限となるので、容量問題についてはひとまず解決。

ただし料金体型はリクエスト数やデータ転送量に応じた従量制になるという恐怖もはじまりました。

参考サイト:Amazon:AWS

参考サイト:Amazon:AWS 課金体系と見積り方法について

 

◇どんどん増えるよ使用料金

※AWSの利用料金

見事なまでにうなぎのぼりの利用料金。「予測」と書いてるはずの月間料金もなんか見るたびに増えていく恐怖。

正直だいぶきつい。

今のままのペースで伸びて行くと確実にムリなので画像関係についてはなんかしらの制限かけていくのか、プログラム周りでの改善をすすめるのか、何かしらの対策を行わないといけない状態になっています。


◆運営費は支援募集も募っております。

そんな事情もありまして、現在「Mimumedon」サーバーの運営費については「Enty[エンティ]」を通した支援も募集させていただいております。

かなりのペースで増えているAWSの利用料ではありますが、お陰様で先月はご支援頂いた分でAWSの費用の分だけはなんとかなった感じです。

本当にご支援頂いた皆様のお陰で運営出来ております。ありがとうございます。

参考:Enty[エンティ]:Mimumedonクリエイターズページ


●マストドンを運営してみた~運営してみた感想~

ここからはマストドン、特にゲーム特化で作ってみたマストドンの面白さ、難しさについて色々書いてみます。

ゲーム系マストドンもっと流行って!

◆他のSNSにはないゲームとの相性の良さ

まず書きたいのはマストドンとゲームとの相性の良さ。

ただそのゲームに関する情報を共有するだけの場所というだけではなく、一緒にマルチを遊んだり、時にはイベントやキャラの感想を言いあったりと

そのインスタンスに参加するだけで攻略と空気の共有が出来るのは特化型のインスタンスならではの魅力だと思います。

◆Twitterとの違い

特に使い勝手の面でTwitterとの比較がされる事の多いマストドンですが。

大きな違いとしてはマストドンにはローカルタイムライン(LTL)という登録者全員で共有するタイムラインが存在している事が挙げられます。

Twitterでもフォロー・フォロワーで一つの話題のクラスタを形成する事は出来なくもないですが、マストドンの場合はインスタンスを探して登録するだけで、ローカルタイムラインを共有したり会話に参加出来る、というのが一番の違い。

例えばTwitterのユーザーさんでグラブルの話を空中に投げても、いまいち反応してくれる人がいないと感じているなら、是非とも一回登録して使ってみて下さい。望んだ反応が返ってくるかはわかりませんが、少なくともダイレクトに反応だけはしてもらえるのはうけあい。

反面、Twitterでいうところの壁打ち、愚痴ツイートというものに対してもダイレクトに反応されてしまうので面食らう人も。

この辺はマストドンというより、一つのゲームで一つのタイムラインを共有している特化型インスタンスならではの特徴かもしれません。


◆管理の難しさ、楽しさ

参加者が増えるに連れて、インスタンスが盛り上がってくるとすごく楽しい半面。管理、運営をしていく上での難しいと思う事も多くありました。

「話題は盛り上がれば盛り上がるほど、多方面に広がっていく」

「空気は盛り上がれば盛り上がるほど、内々に狭まっていく」

相反するように見えるのですが、これが同時進行で起こります。

「グラブルが好き」という理由でインスタンスにやってきたユーザーさんではありますが、グラブル好きである前にゲーム好きである人という人がやっぱり多いです。

となればインスタンスの中で「グラブル以外のゲームの話題」が出る事もありますし、じゃあ今グラブル暇な時期だしちょっと遊んでみない?という流れになる事もあります。また、日にちが経つに連れてインスタンス内で仲良くなる人も出てくるわけで、自然といわゆる身内ネタで盛り上がる事も出てきます。

どちらについてもインスタンスが盛り上がるという点ではありがたい事は間違いないのですが、話題の中心がグラブルから離れて行ったまま戻ってこないという事にも繋がります。

どこまでの話題を許容して、どこまでをNGにするかのラインと言う問題は非常に複雑であり、個別に答えていくとキリはありません。

仮にこれを繰り返してラインを1個、1個引いていくと最終的にはグラブル以外の話題は禁止なんていう所まで行ってしまいます。

ですのでMimumedonの場合はインスタンスの基本方針として

「グラブルをより楽しむ為の場所」というインスタンスの方向性についての意思表示だけはハッキリした上で、個々のルールについては細かく縛らない

といったスタンスで運営しています。

時間帯や規模にもよりますが、話題の流れはころころ変わります。

中には大きく脱線する事もあったりしますがインスタンスの方向性だけしっかりしておけば、割と真ん中に戻してくれるように働いてくれたりもします。

「ほどほどにね!みんなお願いね!」で成り立ってくれれば一番理想的な環境だと思います。

それでもダメそうな時は、頑張って指針を出しましょう。

また、ゲーム特有の問題(こういう形式のマルチ募集は行っていい?、こういう攻略広めていい?)といったそのゲーム特有の問題、ルール作りが必要になる事もあります。

どこまでをユーザーさんに委ねるか、自分でルールを設定するかというのは、ゲーム特化のインスタンスならではの管理人の腕の見せ所かもしれません。

後になって反省したのでやっぱりさっきの無しでという柔軟な対応も重要(経験談)

まだまだマストドン自体が出来て間がない事から、この先どんな形になっていくかは未知数で楽しみな部分でもあったりします。


●マストドンを運営してみた~ユーザーさんを集める編~

ゲーム系のマストドンを作って、募集する上で大事そうなことを書いてみます。ゲーム系マストドンもっと流行れ。

◆宣伝出来る場所を探そう!

とにもかくにも、まずはインスタンスの存在を知ってもらう事が重要!

私の場合は、サイトをやっていてTwitterをやっているという前提があり、とりあえず作ったので遊びに来てみて!という周知が可能でした。

特に当時はTwitter上でマストドンが話題になっていたことと、またグラブルというゲームそのものの規模が大きい事もあり、時期的にも恵まれていた部分はあると思います。

今では日本のインスタンスの一覧を紹介しているサイトなども増えてきたので、「そのゲームのインスタンスがあります」という部分までは周知がしやすくなっては来ました。

◆インスタンスを作ったら面白いんじゃないかと思う人

勝手な意見ではありますが、こういう人がゲーム系のインスタンスを立てたら面白いじゃないか?と思ったので。

そのゲームに興味があって、マストドンにも興味がある人がみんな登録してくれるかと言ったら多分そうではありません。管理人がどういう人であるのか、というのは重要な要素だと思います。とはいってもリアルでは何をしています!といった信用ではなく、「そのゲームについてどこまで精通しているか」という信用です。例えば、ゲームランキング上位の常連であるといったゲーム内の知名度は一つの実績になります。

ああ、あの人が作ったんなら参加してみよ!と思わせる知名度があればそれだけで人は集まると思います。

逆にゲーム的な知名度がなくても、年単位でみっちりやってます!これだけやり込んでます!といったちゃんとそのゲームの事がわかっている事をアピール出来れば、それだけでユーザーさんに取っては大きな安心感になります。

というか管理人がエアプなインスタンスは多分登録してくれません。

この人が作ったインスタンスなら~、こういう人が作ったインスタンスなら~(ゲーム的には)変なことにはならなそう。と判断したら多分登録してくれます。自分の場合も、なんだかんだ1年半とサイトを運営していたという実績だけでまぁ少しは信用していただけたのかなと思います。

あくまで一つのゲームタイトルで特化したインスタンスでの話ですが、ゲームに精通しているのは十分なアピール材料になると思うのです。


●終わりに

◆マストドンの可能性

マストドンには連合タイムラインという、インスタンス同士の話題が共有出来る連携機能もあります。

リモートフォロー(他のインスタンスのユーザーをフォローする機能)、ブースト、お気に入りといった機能を通じて、複数のインスタンスにまたがってのトゥートが見られるという機能なのですが、当インスタンスでは現状全く機能していません。グラブルユーザーしかいないからねしょうがないね。

将来的にゲーム系のマストドンが盛り上がってきて、ゲーム系のインスタンスだけで連合を組むなんて事が出来れば、連合タイムラインも面白くなってくるのでは?という思いもあります。

長々と書いてみましたが、これをきっかけにマストドンやってみようかな、運営してみようかなと思ってくださる人がいましたら幸いです。反応次第ではありますが、またマストドン関連で記事を書いてもみたいので、ゲーム関連でインスタンスを建てた人がいましたら教えてください。

もちろん、グラブルのインスタンス自体もこれから新たに登場してくるかもしれません、その時は仲良くしてください!